鋳田籠
(ちゅうたろう)
鋳田籠は割れにくく強靭な鋳鉄で作られております。鋳鉄の耐腐食性を活かし有機溶剤などの塗料を使用しておらずごみや有害物質がでません。また鋳鉄は100%リサイクル可能であり、地球環境に配慮したクリーンな製品です。
鋳田籠 6つの特徴
工期短縮
- パネル枠をくさび連結方式で組み立てていくため工具が不要で作業が容易。
- 枠体を組んだ状態で吊り上げて施工ができる。
割れにくく強靭
- 鋳鉄製のためパネルが強固でバックホウによる砕石投入が可能。工期短縮も図れる。
- 転石が多く、流速の早い急流河川でも施工が可能。
耐食年数132年
- 海水を想定した実験で厚み16mmから強度を保つ12mmになるまで132年保つ長寿命な製品。
トータルコストの削減
- 仮設道路、大型重機、水替えが不要で省人化と工期短縮が図れ施工費用を抑えられる。
- 耐久性、耐腐食性に優れ長寿命なうえ、廃棄物の発生を抑え、維持管理費も抑えられるので長期的ライフサイクルコストやトータルコストが削減できる。
リサイクル・リユース・リデュース
- 鋳鉄は100%リサイクルができ、パネルは解体しても組み替えることでリユースが可能。そして長寿命で廃棄物の発生を抑えることができるリデュースな製品。
地球環境に配慮
- 動植物が吸収しやすい2価鉄イオンを溶出し生態系に適した自然環境を創り出します。
- 空隙が大きく、魚巣空間と創出し生物の住処になります。
- 中詰材には現地発生材やコンクリート再生材の使用が可能。
海洋プランター
「磯やけ」は世界的な問題で、地球温暖化や海の鉄分不足により海藻類が死滅する海の砂漠化と言われています。海洋プランターは海に鉄分を供給し、海藻類の生育を助長、また魚の住処を生み出すことで磯やけを解決に導く製品であり、地球環境に貢献しております。
環境DNA調査
山口大学環境DNA研究センターへ鋳田籠工法付近と他工法付近の水を採取し、各地点で水1Lを採取し、水中に含まれる「二ホンウナギの環境DNA濃度」の調査を依頼。環境DNA濃度から、採水地点付近の二ホンウナギの生息密度や生物量(バイオマス)の相対的な評価を行った。
結果
鋳田籠が施工されているすべての地点でDNAが検出されたのに対し鋳田籠が施工されていない地点ではDNAの検出がされない地点があることが判明し、鋳田籠が施工されることで生物の良い住処になっている可能性が示される結果が出ました。