トランスベクター
風量増幅型エアノズル
特長
省エネ | 風量が圧縮空気消費量の4~20倍と多くなるため、圧縮空気消費量(ランニングコスト)が大幅に節約できます。 さらにブロー角度が全角15度と広いため、ノズル本数を減らすことも可能です。 |
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低騒音 | 銅チューブのブロー音に比べて約10dB(A)騒音が低くなります。 |
防爆 | 駆動源は圧縮空気のみで、電気部品・回転部品がありません。揮発性ガス等の吸引・排出が可能です。 |
コンパクトメンテナンスフリー | 設置スペースをとらず、取付が簡単です。部品が少なく分解も容易です。 |
用途
各種エアブロー | 切り粉処理、水切り、冷却 |
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吸引 | 揮発性ガス、煙 |
空気輸送 | 糸、樹脂ペレット |
トランスベクターの構造とは
![](/assets/img/bumon/img_transe01_01.jpg)
⑤総排気量(②+③+④)
左記(a)の吸込口体にある小さなリップより一次空気が吐出口方向に曲げられ減速しながら風量を増幅し機器内面に沿って流れるところに特長があります。(A部詳細 参照)
特に小径ノズルでは(圧力0.49MPa、同一口径、空気消費量一定)コアンダに比べて増幅率で約2倍、真空度で約1.3倍、騒音では5dB(A)低い結果が出ています。
これは左図A部詳細図のリップによる効果です。この構造がトランスベクターの大きな特長の一つです。
トランスベクターによる省エネ事例
条件
- φ6の銅チューブ50本をトランスベクター1206に変えた場合
- 圧縮空気圧力0.49Mpa、1日3時間使用、年間250日稼働にて計算
圧縮空気消費量の比較
圧縮空気消費量 (1本の場合) |
3時間/日使用 | 年間250日稼働 | 50本使用 | |
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φ6銅チューブ | 99Nm3/H | 297Nm3 | 74,250Nm3 | 3,712,500Nm3 |
トランスベクター1206 | 36Nm3/H | 108Nm3 | 27,000Nm3 | 1,350,000Nm3 |
効果
- 50本使用時の空気消費量の差:3,712,500Nm3 - 1,350,000Nm3 = 2,362,500Nm3
- 省エネ効果:2,362,500Nm3 ÷ 3,712,500Nm3 = 64%
64%の省エネ!
その他、増幅装置構造
![](/assets/img/bumon/img_transe01_02.jpg)
増幅効率としてはノズル口が吸込口に対して直角にあるため、上下の気流がぶつかりあって吸込口へ逆流したり乱気流を起こし、増幅率や到達真空度を低下させています。
![](/assets/img/bumon/img_transe01_03.jpg)
- 少量の噴射空気あるいは空気流を導管内部へ放出する
- 装置
トランスベクターに比べ、高真空度、低流量機器といえます。
ご使用時の注意
- トランスベクターは供給する圧縮空気圧力0.98MPa(10kg/cm2G)以下でご使用ください。
- 供給する圧縮空気は清浄で乾燥したエア(エアドライヤ+エアフィルタ)をご使用ください。
- エアフィルタはエア供給側に取りつけて下さい。